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大腸CT検査

内視鏡を使わない大腸CT検査を受けてみませんか?
日本人の大腸ガンは増加中
日本において、大腸がん(結腸がん、直腸がん)は、
女性の部位別がん死亡率第1位、男性では第3位となっています。
しかし、大腸がんは早期に発見・治療されれば、他のがんに比べて、治りやすい特徴があります。 
2012年の死亡率が多い部位は順に
 1位2位3位4位5位 
男性 大腸 肝臓 膵臓 大腸を結腸と直腸に分けた場合、
結腸4位、直腸8位
女性 大腸 膵臓 乳房 大腸を結腸と直腸に分けた場合、
結腸3位、直腸9位
男女計 大腸 肝臓 膵臓 大腸を結腸と直腸に分けた場合、
結腸3位、直腸7位
元データ:国立がん研究センター人口動態統計によるがん死亡データ
大腸CT検査とは
当院に導入された最新型のキャノンメディカル製16列CTスキャナーは、大腸を、短時間に高精度に検査する事が可能です。
「大腸を検査する」と聞くと、多くの方が「肛門から内視鏡を入れるんだ」と想像されるでしょう。
しかし、大腸CT検査は、内視鏡を使わずに、大腸内部を隅々まで観察する事ができる画期的な検査方法です。
大腸CT検査とは

斉藤理事長

 大腸CT検査は、受診者に負担をかけずに大腸疾患を探すという面で大変有用な検査方法です。前処置は検査前日に検査食と少量の下剤を服用するだけで、検査当日は10分ほどで検査が終了します。従来のCT検査では難しかった、大腸に残った便とポリープ等疾病とのを区別も可能となっています。
 検査当日はお尻から鉛筆ほどの太さの管を数センチほど挿入し、炭酸ガスを注入し大腸を膨らませた状態で、うつ伏せと仰向けの2方向からCT撮影を行います。
 撮影された画像は大腸CT用に開発された専用ソフトで診断します。大腸内に残った液体・便を消去することにより仮想大腸内視鏡と同じような画像(バーチャルエンドスコピー)を作成することができます。
 大腸CT検査の利点として大腸内腔をあらゆる角度で見ることができます。大腸内視鏡検査では内視鏡を回盲部まで挿入し、直腸方向に引き抜きながら観察していくため、大腸のひだの裏側など一部観察を充分に行えないことがあります。その点大腸CT検査では回盲部に挿入していく方向と回盲部から直腸へと引き抜いていく両方の画像で観察できることに加え、大腸を見開いた方法(VGP法:仮想大腸展開画像)等、複数の画像処理により診断することができます。また肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓等の腹部臓器と膀胱・子宮等の骨盤腔内の臓器の診断も同時に行うことができます。
 大腸CT検査のデメリットとしては、病変を発見した時、大腸内視鏡検査ではその場で組織を採取して診断を行うことや、ポリープ等の切除を行うことができますが、大腸CT検査では行うことができません。つまり大腸CT検査はスクリーニング検査として大腸疾患の有無を確認し病変があった場合、大腸内視鏡検査を施行するということになります。大腸内視鏡検査の際も大腸CT検査で病変の大まかな位置を確認することによりスムーズに患者様の負担が少なく検査・治療が行えます。
 大腸CT検査は前処置・検査時間等の負担が少ないことから、高齢者、脳梗塞・心筋梗塞等の既往がある方、障碍のある方など、大腸内視鏡検査が困難な方にも可能です。大腸がん等が気になる方は、ぜひ当院で大腸CT検査を受診していただければと思います。

大腸CT検査の長所と短所
長所
  • 検査時間が短く、苦痛が少ない。
  • 内視鏡が苦手とする「大腸のひだの裏」なども、容易に観察できる。
  • 大腸内視鏡の挿入が困難な方でも実施可能。
  • 大腸の外側や他の腹部臓器の情報も一緒に得られる。
  • 大腸の形や他臓器との位置関係が把握できる。
短所
  • 組織の採取やポリープ切除はできないため、病変が指摘された場合は、改めて大腸内視鏡の必要がある。
  • 通常のCT撮影より少ないが、CT撮影に伴う被ばくがある。
  • 病変の色や硬さの情報が得られないため平坦な病変は検出しにくい。
検査の流れ
1.検査前(1週間程度)1.検査前(1週間程度)
内科医の診察の上、検査日を決め、既往歴等の確認と検査の流れをご説明させていただきます。
2.検査3日前?前日2.検査3日前?前日
前日は専用の検査食を召し上がっていただきます。検査食はレトルトパックになっており、電子レンジがあれば調理できるものを採用しています。その他に、造影剤と下剤をお飲みいただきます。
3.検査当日3.検査当日
問診後、検査室に移動します。大腸を拡張させるため肛門から細いチューブを入れ「炭酸ガス」を注入します。「炭酸ガス」は腸で空気より早く吸収されるため、検査後はお腹が張ったり、痛みなどはほとんどありません。検査終了まで飲んだり食べたりはできません。
4.CT撮影(15分)4.CT撮影(15分)
最新型のCT装置で撮影を行います。撮影は、仰向けとうつ伏せの2回、1回の撮影時間は10秒程度です。
5.CT撮影5.CT撮影
検査後は食事等の制限はありません。
約2週間後に結果説明をさせていただきます。
料金について
47,300円(税込)検査食込み
※人間ドックコースと同時申し込みの場合は5,500円の割引あり
当院で大腸CT検査をおすすめする方
  • 過去に大腸内視鏡検査で苦しい経験をした方
  • 検診として大腸スクリーニング検査を受けたい方
  • 検査の為に時間を取りづらい方

※下記の方は当院では検査ができません

  • 造影剤に過敏症の既往がある方
  • 腸の閉塞又は疑いのある方
  • 嚥下困難な方
  • 腸炎・結腸炎のある方
  • 脱水・電解質代謝異常のある方
  • 腎機能障害のある方
  • 透析中の方
  • 妊娠中又は妊娠の可能性がある方
  • 授乳中の方
ご不明な点は、当院スタッフまで
お気軽にお問い合わせください。
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